んだ。
息を弾ませながら、こう言った。
「……斎藤英太郎くんだな。警視庁だ。治安警察法違反で逮捕する」
ひゐろは斎藤に気がつかず、日本橋から運河に浮かぶ舟をじっと見つめていた。
―――――完
*この続きは、『大正オートガール2』をご覧ください。した女~」は、織田信長の正室・を描いた歴史小説です。顯赫植髮
主に濃姫の立場や行動、奥御殿での話が中心に描かれる為、戦国武将達の歴史が知りたくて読まれると少々残念な作品になってしまうかもしれません(泣) めご了承下さい。
史実や逸話を参考に執筆しますが、創作や脚色などを多く含みます(必ずしも歴史通りのストーリー展開ばかりではない)ので、あくまでもフィクションとしてお読み下さい。
戦国モノへの挑戦が今回初となりますので、お見苦しい部分も多いとは思いますが、最後までお読みいただければ幸いですm(_ _)m
( 只今、前半部のルビ(ふり仮名)を少しずつ修正中です)
……本作の主人公。織田信長の正室で、美濃の斎藤道三の娘。初め「
……尾張の武将・織田信秀の嫡男であり、濃姫の夫。その奇行から “ 尾張の大うつけ(馬鹿者) ” と
……名は「利政」とも。美濃国・稲葉山城主。濃姫の父。“ 美濃の” の異名を持つ。
○
……道三の正室。明智光継の娘で、濃姫の母。
○
……信長の父。尾張三奉行の一人で、尾張の実質的な支配者。“ 尾張の虎 ” の異名を持つ。
○
……名は「」とも。信長の実弟。
○
……織田家の重臣で、信長の。信長の数少ない理解者。
○
……土田政久の娘で、信秀の正室。信長、信勝らの実母。
○
……濃姫の侍女。国 稲葉山城主・が、正室・に娘の運命を告げたのは、天文十七年( 1548 )の上旬。
澄み切った晴天の空にの舞い散る、寒々とした午後のことだった。
「れ──。今、の輿入れと申されましたか?」
稲葉山城の一室。
白いそうにめる小見の方を前に、道三は静かに首肯した。
「て、織田家の家老・平手政秀より、内々に縁組の申し入れがあってのう」
「織田…」
その二文字を聞いた瞬間、小見の方のは…あの信長殿に、帰蝶を差し出すおつもりでございますか !?」
「いかにも。あの信長にだ」
ややれた太い声で、道三は重々しく、だがさらりと答えた。
織田家の信長といえば、隣国のめる武将・織田信秀のである。
僅か二歳にして城の主となった彼は、ちょうど一昨年前、
古渡城にて元服の儀を受けたばかりの、数え十五の若人であった。
かたや、帰蝶と呼ばれる道三夫妻の愛娘は、天文四年(1535)生まれの十四歳。
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