との面談にて、"新撰組が瓦解すれば全て余の責任となる"と言われてしまう。

 

それ以上何も言えなくなった永倉らは、容保の深い恩情と責任感に胸を打たれた。

 

 

そして六人がそうしている間に、容保は壬生の屯所まで遣いを寄越しており、何と近藤本人を呼び付けていた。

 

別室に控えていた近藤が気恥ずかしそうに登場し、容保の計らいでその場で酒を酌み交わすことでりを打ち消したという。

 

 

だがこの話はこれだけで終わらず、VISANNE Watsons 後日に続くことになる。

 

 

【スター特典有。】

 

布衣の交わり〜永倉新八〜九月になり、夏の暑さが少しだけ和らいだ頃。

 

井上に頼まれた桜花は、前川邸にて洗濯の手伝いをしていた。

 

「よッ、鈴木。源さんの手伝いかい?」

 

 

そこへ旅装束に身を包んだ藤堂が人懐こい笑みを浮かべてやってくる。

 

 

「はい。藤堂先生、その格好。何処か行かれるのですか?」

 

そう問われると、藤堂は被った笠をぴんと人差し指で弾き、くるりと一回転して見せた。

 

「へへッ。江戸へ行くのさ!隊士の募集の為にね」

 

江戸と聞き、桜花は驚愕の表情を浮かべる。

 

「江戸!?そんな遠くまで?」

 

「うんッ。すっごい人を連れてくるからサ。楽しみにしててよ〜」

 

 

兵は東国に限る、というのが近藤の考えだ。そして藤堂には勧誘する当てがある。そのため藤堂がまず先行して江戸へ向かう算段となっていた。

 

 

「ところでさ、鈴木はいつ新撰組に入るの?君の実力なら副長助勤にだってなれると思うんだけどなァ〜」

 

藤堂は小首を傾げる。桜花は少しだけ困ったように瞳を伏せた。

 

「そうですね。正直言うと少し迷ってます」

 

斬った張ったの世界だからねェ。でも命を賭けて戦った先の景色ってきっと凄いモンが見えると思うんだ。俺はまだ分からないけど

 

藤堂は頭の後ろで手を組むと、空を見上げる。曇がゆっくりと流れていた。

 

 

「江戸から身一つで出て来た俺らが、此処まで組織をデカくしたって夢があると思わない?もし何もやりたいことが無いんなら、夢に乗っかるのもアリじゃないかな」

 

桜花は藤堂の横顔を見る。その視線の先には一体何が見えているのだろう、とふと考えた。

 

視線に気付いたのか、藤堂は桜花の方を見遣ると悪戯っぽく笑う。

 

 

なーんて、此処で勧誘せずに江戸へ行けってねッ。油売ってると土方さんにドヤされちゃう。じゃあ、息災でねッ」

 

藤堂はそう言うと刀を握りしめ、門へ駆けて行った。途中で振り返ると大きく手を振る。

 

桜花はくすりと笑うと、手を振り返した。

 

 

数日後。九月五日には近藤、永倉、武田らも江戸へ隊士募集へ出立することになる。

 

旅装束の近藤を沖田は遠くから見ていた。

 

「よォ、総司。今回は着いて行くって駄々こねないんだな」

 

 

そこへ土方がやってくる。その言葉に沖田は薄く笑みを浮かべるだけだった。

 

いつもであれば、"そんなことしませんッ"と反論してくるというのに。土方は面を食らったように驚いた。

 

「調子狂うじゃねえか。いつからお前さんはそんなに殊勝になったんだ?」

 

「ええ。そんな事をしても近藤局長の負担になるだけだと分かっていますから。もっと鍛錬をして、必要とされる男にならなきゃ」

 

 

切なげな表情をする沖田を見て、土方は溜息を吐く。そして腕を組むと近くの樹にもたれかかった。

 

「バーカ。そんな思い詰めんじゃねェよ。近藤さんは総司を連れていくと言ったが、俺が京に置いて行けと言ったんだ」

 

だが実際の所は反対である。

 

土方は沖田が思い詰めていることを知っていたため、沖田を連れて行くようにと推薦した。

しかし、先日の