姿から生態が上手く想像出来ず、少し気になった。屋台の親父によると、なんと大量飼育されてるらしい。……超見たい。全員で歌って踊ってくれたら言うことなし。や、そんな見た目なんだって。ホンFrederique 無針埋線好不好に。腹も満たされ頭上の太陽同士の距離も大分離れてきたところで、ルーヴィア楽団が簡易舞台を設置している場所へと向かう。そこは街の外れに近い広場で、いつもは団体スポーツの練習なんかによく使われている場所らしい。簡易舞台は、魔法陣を駆使して作られていた。魔方陣解読学とそれに合わせて独学した知識を用いて、見える範囲で魔方陣を解析してみる。「内複合魔方陣が1、2……8?外円は質量固定として、内円は……なんだ?隔離無視?」「隔離無視と言うよりは、虚区確定では?複合魔方陣の4つで現世継接しているようです」「虚区確定?まだそれ授業でやってないよな?」「……隔離無視もやってないぞ、カレナ」魔方陣構成は奥が深い。舞台に遮られ完全には魔方陣が見えないこともあって全部は紐解けなかったが、見えててもさっぱりわからない箇所が幾つかあった。まだまだ勉強の余地あり、だ。使い魔召喚の時に魔方陣を解析するのに、「わかりません」じゃ意味がない。「ハル、エート、カレナ。こっちよ」入り口近くで魔方陣構成を眺めていた俺たちに、少し離れた場所からツァイの声が掛かる。見ればアルスたち4人組はまだのようだった。「はい、チケット」「サンキュ。9人分、大変じゃなかったか?」「平気よ」代価を払い、チケットを受け取る。周りを見るだけでも混雑してるのはわかるので、9人分は言うほど楽じゃないと思うんだが――と、口を開こうとしたところで、「それ」に気付いた。1人、勝手に納得する。ああ、なるほど。ツァイは伝手が効いたわけか。それから幾らも待たずにアルスたちもやってきて、俺たちと合流する。校門で偶然会った9人が揃ったところで、幕で遮られた舞台の観客席へと足を踏み入れた。中は一見して、オペラ座に近かった。流石に壁代わりに幕を張ってるだけあって2階席こそなかったが、まるで「簡易」とは思えない立派な舞台だ。席はすぐにスミナが見つけた。前方で且つ中央寄りで、結構いい席だ。あとはもう開始を待つばかり、という辺りで、俄かに入り口が騒がしくなってくるのに気付く。
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