「義父が率いていた者達?」そう返したたっつんが、陳秀に説明を求めると、陳秀が経緯を語り始めた。初代海獅子、王鳳が間を取り持ち養子関係を結んだ陳秀の義父、陳東は、王直とは別の一派、徐海植髮 discussいう大海賊に属した男である。その陳東は、一昨年、官軍に取り入ろうとした徐海に騙され、官軍に処刑をおこなわれたらしい。陳東の配下であった者達は、その日を生き抜くために、再度徐海に降ったが、自らの組織を自らの手で弱体化させてしまった徐海は、官軍に騙まし討ちをされ、殺されてしまった。立て続けに主を失った陳東の配下達は、仮の長を立て、海賊活動に励み始めた。しかし、各大物海賊や、精強なヨーロッパ勢、はたまた明国の官軍で激動を続ける南海において、既存の勢力を保つ事は、ことの他難しい。彼らは、主に迎えるべき有能な者を探しつつ、海賊稼業をおこなっていたところ、バッタリ陳秀と出くわしたらしい。以前に、陳東の指揮下で共に海賊稼業に励んでいた陳秀の出現に、彼らは、陳秀を新たな主として迎え入れようとしたが、すでに陳秀がたっつんの配下となっていた為、共に来る事になったという事であった。話を聞いたたっつんは、「んなっ!!」目の前にいる大船団が陳秀に従う者達である事に驚きを露にした。
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