キャラック船。大航海時代全盛を迎えていた当時のヨーロッパ列強の国々が、遠洋航海を前提に開発した帆船の一つである。高波でも船体の安定を保つだけの巨体と、大量輸送に適した広い船倉、複層式九肚山船首楼や船尾楼により汎用的な艤装(ぎそう)を実現し、高い帆走能力を持つ事が特徴である。また、船の安定性が高いため、甲板を砲台として用いることが出来、戦闘用としても活躍した船である。「あないな船を…操船しております…。信じられませぬ…。」ヨーロッパの船は、中国や日本の船に比べ、索具(ロープ等の船具)が圧倒的に多い事が特徴的で、舵の座がある位置までが違うため、アジア圏の操船の常識が通用しないのである。陳秀の驚きは、主にその点に集約されているらしく、「あないな船を所持しておる事にも驚きましたが、操れているとは…。機会があれば…是非…操船を教わりたい…。」そう漏らして、一種の感動を味わっているようであった。
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