そこへ入った事で、王鳳を支援する者は周りにおらず、ほとぼりは時間とともに冷めていたった。そして、陳東の船に属し海賊業に精を出し始めた陳秀は、返しきれない恩を、いつか王鳳に返さねばならないと硬億嘉國際心に決めた。しかし、風の噂が運んでくる王鳳の噂は、新たな妻を娶らない事や、弟へ組織を全て渡したという事などであった。その後、弟へ渡した組織が官軍から攻撃されるという事件があり、王鳳は組織を守るために、奮戦し、どこかへ姿を消してしまったとの事であった。陳秀は、王鳳の生死を心配し続け、陳東に願い出て、王直の率いる倭寇へと移った。そして現在に至るとの事であった。こうして長い話を終えた陳秀に、たっつんは、なかなか返す言葉が思いつかなかった。(俺なんかより…壮絶な人生じゃねぇか…。)陳秀は陳秀なりの考えがあって、たっつんに付いてきている事を改めて知ったたっつんは、(又爺は、やっぱ、すげぇ人だったんだな…。だけど、陳秀もすげぇ。俺なんか…まだまだ…。)自分の考えていた事が、随分と小さな事に思えてきた。