空には、零れ落ちそうなほど輝く星空が散らばっていた。空腹の二人は、なかなか寝付く事が出来ず、横になったまま黙って星空を眺めていた。「ほらよ。」ふいに隼人が、藤吉郎に最後の味噌beautyexchange入った小さな袋を投げた。「そんな物無い方が開き直れる。金兵衛が寝てるうちに食べちまえ。」そういう隼人も相当の空腹のはずである。起き上がって、味噌を大切そうに持った藤吉郎が、どうしようか迷っていると、星空を見上げたままの隼人が、一人で話し始めた。「酷ぇ時代だ。村を歩けば痩せ細った子供が道で死んでおる。町を歩けば、身体の不自由な老人が物乞いに来る。」藤吉郎は味噌を大事に持ったまま、隼人の横に寝転がり、星空を見上げた。「たしかに、ヌシの言うとおり、ワシらのやろうとしておるのは如何様の宗教だ。」藤吉郎は黙って隼人の言葉に聞き入っていた。「ただ、如何様の宗教でも、そういう悲惨な人達を救う事は出来るんだぞ。頭となる者達が搾取せずに皆を踏み台にしなけりゃな。」隼人は、隼人なりに藤吉郎の良識を労わっているのであろう。